個人事業主《ゆるくリタイア模索》

投資×田舎暮らし = 自給自足+α生活

食品卸売の実情

卸売業8年間、仕入と販売どちらも兼務してきた元営業マンです。

 

世の中にある食品に多くの人が絡んでします。

使命感ある人と無い人、様々です。

 

食品の裏側を、一般消費者目線から語ります。

 

まず食品は、ニーズを掘り出す商品ニーズがある商品に分かれます。

 

ニーズを掘り出す商品

これはつまり、企業が売り込みたい商品。

売り込みたい=利益率が高い

営業マン → 営業マン ごり押しで、世の中に出て来ます。

 

ニーズがある商品

これは、一般消費者のアンケート等を元に開発された商品です。

企業価値を損なわないよう、利益率が低く設定されています。

営業マン → 営業マン 需要ありきで、世の中に出て来ます。

 

この売り込みの差に、商品力が現れていると思います。

 

なぜか

 

良い商品には、必ず開発ストーリーがあります。

絶えまぬ努力をしてきたなら、販促にかける熱は大きいからです。

 

この際に何が起きるかと言えば、

メーカー → どこの販売会社に新商品を持って行くかです。

自社では販売先が確保されていない訳ではありません。

開拓精神が無い訳でもありません。

 

目には見えない、掟があるのです。

それが卸売なのです。中引き、つまり飛ばして販売をするなという忠告です。

よく聞くマージン中間業者の事です。

 

マージンは非常に高額です。

 

例えば、新商品「一口アジフライ」を売るとします。

食品メーカーは、数多く販売したいのでメーカー希望価格を設定しません。

そして500gパックを300円だとします。

 

食品メーカー → 問屋①仕入300売上380円位で販売します → 問屋②仕入380円売上520円位で販売します。

 

問屋では、ロットと呼ばれる販売数量が存在しています。

食品メーカーは、運送費等の費用を抑える為に、500gパックを50パック単位で販売し、

問屋①がそれを10パック単位に引き下げ、問屋②が1パック単位まで引き下げる。

 

このようになっています。

つまり業界全体が薄利多売でないと、難しいのです。

 

そして、薄利多売で残った商品が値崩れを起こし、賞味期限がまで売れ残り廃棄。

つまり赤字を防ぐため賞味期限の偽装や、産地偽装ばどの犯罪につながるのです。

 

この偽装は、内部告発以外では間違いなく見抜けません。

ラベルの貼り替え、パックの詰め直しなどが可能だからです。

 

使命感ある人はそういう事しませんが、使命感無い人だとどうでしょうか。

もし、問屋①で偽装されたとして、問屋②が気づかず販売していたら。

 

少しでも違和感あれば、口にせず、食品メーカーに問い合わせる。

食品への信頼は、日頃から意識高く持っておきましょう。